日高地方の食文化の魅力がたっぷり詰まったパンフレットが完成

 日高広域観光振興協議会(金﨑昭仁会長)は、大阪・関西万博開幕に向けて「和食の源流は日高にあり」をテーマにパンフレットを作製し、特設サイトも開設した。万博会場で予定しているプレゼン発表やブース展示を通じて日高地方発祥の食品や郷土料理の魅力を世界に発信、誘致促進につなげる。

 パンフレットは日本版3000部と英語版1000部を作製。ひだかブランド(協議会が日高地方発祥の産品などに与えるブランド認定)の南高梅、金山寺味噌、かきまでごはんを始め、鰹節や真妻わさび、茶がゆ、わかめ寿司など日高地方発祥の食材や郷土料理の食文化とレシピを紹介。2次元コードで特設サイトにアクセスでき、写真や動画で解説を楽しめる。日高地方の郷土料理を味わえる飲食店など、郷土の味に出会えるスポットも掲載している。振興局内の地域づくり課や日高地方の役場等に設置する。

 パンフレットと特設サイトは同振興局員と県内の大学などで高等教育コンソーシアム和歌山に所属する和大生7人が協働で作製。昨年5月から活動を開始し、2回の現地視察やヒアリングを通じて日高地方の食文化に触れ、学びを深めた。5月5日には万博会場内で和大生が日高地方に伝わる食の歴史や特徴をプレゼン。9月12日、13日には同協議会が食文化にまつわる動画の上映や梅ジュース、イタドリを使った美山地域の特産品ごんちゃんの試食を予定している。

 振興局職員は「日高地方は和食の源流となる食品を生み出してきました。万博を機会に日高地方の魅力を知ってもらい、人を呼び込むきっかけにしたい。地元住民の方にもぜひ食文化の魅力を知ってもらいたい」と話している。