
春の全国交通安全運動(6~15日)を前に4日、交通事故をなくする県民運動日高地方推進協議会の交通安全大会が由良町役場で開かれ、和歌山市出身の漫画家マエオカテツヤさんが、講話で安全運転や地域ぐるみでの意識高揚を訴えた。
地域住民や関係団体のメンバー、各市町の担当者ら約50人が出席し、同協議会会長の籔内美和子美浜町長が「事故ゼロに向けては、積極的な啓発、防止の取り組みが必要。事故のない安全で快適な紀州路を目指し、さらなる連携、協力をお願いします」とあいさつ。中井寛副町長、日高振興局の小路哲生局長、御坊署の髙垣栄一署長が安全意識の高揚や連携強化を求めた。
マエオカさんは車に同乗中、事故で大けがをした経験があり、「傷は癒えても恐怖は今も残っています。また、交通事故がもとで祖父を亡くし、家族もつらく、本当に切ない」と訴え「車を運転する側がしっかりせな何ともなりません。ちょっとしたことが命取りになる。慌ててもそんなに変わりません。イライラせず、ゆとりを持って運転を。安全に越したことはなく、安全運転を心がけてください」と呼びかけた。
講話を前に安全教室もあり、御坊署交通課の根岸優之課長が、2024年中に発生した同署管内の交通事故を説明。形態について人身58件のうち、出合い頭、追突、右左折時で約7割を占め、注意点をアドバイスした。