今月13日に開幕する大阪・関西万博の関西パビリオン和歌山ゾーンに6000円のスイーツが登場する。なかなか庶民に手が出るような値段ではなく、ちょっとびっくりした。
森をイメージしたスイーツで、人気パティシエの加藤峰子さんが県内の老舗和菓子店とコラボして開発。御坊市からは郷土銘菓処ふく田が参画し、ほかは四季の味ちひろ(和歌山市)、角濱ごまとうふ総本舗(高野町)、うすかわ饅頭儀平(串本町)、京菓子福田屋菓子店(新宮市)。胡麻豆腐や求肥餅など6種のスイーツと、観音山フルーツパーラー(紀の川市)が提供する煎茶とライムのドリンクなどのセットとなっている。容器は桐箪笥の技術を使っており、丸太に引き出しがついたような形状。万博に向けての県の会見で記者からこの器について「持ち帰りできるのですか」との質問があった。答えはノーだが、スイーツの値段からすればそう思うのも無理はない。この高級スイーツは一体どれほどの味なのか、確かに興味は湧く。
和歌山ゾーンでスイーツを提供するカウンターは9席しかなく、予約が必要。当日、空きがあれば対応できるそうだが、この価格でも結構、和食好きの外国人観光客らが殺到するかもしれず、確実に食べたいならやはり予約を。
筆者も万博に行く予定にしており、和歌山ゾーンにも立ち寄ってみたい。ただ、個人的に興味があるのはロボット工学の第一人者・石黒浩さんプロデュースのアンドロイド・ロボット展示や脈動するiPS心臓、ガンダムパビリオンなど。いま一つ万博ムードは盛り上がっていない気がするが、きっとたくさんの感動、興奮が待っているはず。(吉)