日高川町船津出身の平野譲さん(74)が創業者で、観光などを手がける株式会社フラット・フィールド・オペレーションズ(泉大津市、平野誠社長)が、来月13日に開幕する大阪・関西万博パビリオンフードブース・フードトラックに出店。人気アニメ「SPY×FAMILY(スパイファミリー)」とコラボした飲食を販売する。調理くずから電力を発生させるコンポストも設置し、未来型の食堂を提案する。
同社は1977年に本家さぬきや藤井寺店の開店が始まりで、2016年に現在の社名に変更。創業者の平野さんは現会長。関連企業は123店舗で、昨年はグループの売上が183億円、今期は200億円以上を見込んでいる。
万博では大阪ヘルスケアパビリオン、静けさの森エリア、いのちのパークエリア、EARTH TABLE 未来食堂の4会場で飲食を販売。日本文化のアニメと食を融合させた食事を企画した。
SPY×FAMILY(原作・遠藤達哉)は雑誌「少年ジャンプ」で連載中の日本の漫画で、テレビでも放送された。
今回の万博で同社が販売するチキンカレーやオムライスを注文すると、「スパイファミリー」のキャラクターがデザインされたプレート(皿)がもらえる。ポップコーンにもキャラクター入りのバッグを容器として使用し、食べた後は記念としてそのまま持ち帰ることができる。ほか、フードトラックで販売されるソフトクリーム、鉄板焼き、バーガーなどの全商品にキャラクターの缶バッジ(全15種類)をプレゼントする。万博でしか入手できないキャラクターグッズを通じ、世界に誇る日本のアニメをアピールする。
未来食堂の店舗には野菜、肉魚などの調理くずを分解するコンポストで発生する菌によって起こる電気を利用し、ツリー(木)に取り付けられた電球が点灯するオブジェクトを展示。未来の食堂の電源としての活用を提案する。
平野社長(50)は「大阪・関西万博に来たときは、ぜひ立ち寄っていただき、アニメとのコラボや未来型の食堂を楽しんでください」と話している。