歴史ロマン散策ルートのスタート地点となる旧中川邸をバックにポケモンGOが表示されたスマホ

 スマートフォン向けゲームアプリ「ポケモンGO」の公式ルートに御坊市の3ルートが設定された。GPSの位置情報を活用した、現実世界そのものを舞台にして遊ぶゲームで、市内ではスマホ片手に宮子姫の里や美人(塩屋)王子、旧御坊町などを巡るルートを歩き、御坊の魅力の発信、再発見につなげてもらう。

ポケモンGOはアニメでもおなじみ「ピカチュウ」など、フィールド上に現れたポケットモンスターを捕まえたり、バトルさせたりするゲーム。公式ルートはフィールド内でスタートとゴール地点を設定し、決められた順路で歩いて隠れた地域の魅力を再発見しながらまち歩きを楽しんでもらうのが狙い。ルートをクリアすれば公式ルートバッジがもらえる。全国的に設定する自治体が増えており、このルートを使ったイベントで誘客を図っているところもある。県内では広川町、橋本市に続き、御坊市が3自治体目。

 御坊市のルートは宮子姫ゆかりの地をめぐるルート(まちなみの駅道成寺―道成寺―海士王子―髪長姫像)が1・5㌔、21分。はまぼう・美人王子ルート(日高港塩屋緑地―塩屋王子―はまぼう群生地)が1㌔、14分。歴史ロマン散策ルート(旧中川邸―有田屋前―本町商店街―紀州鉄道紀伊御坊駅)が800㍍、11分。いずれもスタートとゴール地点の入れ替え可能。

 ルート設定の委託を受けているJTBから話があり、市がルートの詳細を設定。担当課は「このルートを歩いてもらって、御坊のまちを知ってもらいたい」と話している。