花粉症か風邪か、体調がすぐれない毎日が続くなか先日、午前中に美浜町の和歌山病院での市民公開講座、午後から日高町での地元医師による健康講演会を取材した。和歌山病院では、インフルエンザの話。呼吸器内科の小野英也医師はインフルエンザの基礎知識やパンデミック(世界的大流行)について説明した。
興味深かった、というより、恐怖に感じたのは、鳥インフルエンザの豚への感染を通じてヒトに広がりやすいウイルスが発生するリスクがあり、また、インフルエンザのパンデミックが約10~40年ごとに繰り返されている歴史から、鳥インフルエンザのヒトへの感染も、インフルエンザのパンデミックもいつ起きてもおかしくないということ。インフルエンザの予防はワクチンとともに「手洗い」「マスク」「人込みを避ける」という感染対策が大切だそうで、コロナで身についた習慣を続けたい。
日高町では、古田医院(荊木)の古田浩樹医師が生活習慣病について講演。以前は成人病といわれていた生活習慣病。成人病の概念は昭和30年代に主として脳卒中、がん、心臓病といった40歳前後から死亡率が高くなり、40~60歳ぐらいの働き盛りに多い疾病として提唱された。その後、生活習慣が深く関与していることが判明し、予防できるという認識を醸成するため生活習慣病という名称に。腹七~八分目で、偏食せず、よくかんで、3食を規則正しく摂り、特に白米・白パン、食塩、砂糖の「3つの白」の摂り過ぎに注意が必要という。
取材を通して健康について考えた一日だった。ちょうど〝成人病〟に気を付けなければならない年齢。「健康は一日にしてならず」、いい生活習慣を毎日積み重ねよう。(笑)