レトロな雰囲気の園舎をバックに3人の卒園児(舞台中央)と来場者がバルーンリリースで閉園を惜しんだ

 御坊市の大成幼稚園で20日、閉園セレモニーが行われ、最後の卒園生となった園児3人や保護者、地元住民ら約200人が参加した。

 上山弘子園長は地元住民の強い要望で1969年4月、大成幼稚園が開園したことや園舎の建築が間に合わず藤田小の講堂を借りたこと、いまではレトロ感あふれる園舎として親しまれていることなどを紹介。「園歌の歌詞の通り、ぐんぐん伸びる若芽、笑顔のつぼみでいっぱいの大成幼稚園の56年間で1529人が卒園しました。本園は閉園しますが、いつまでも皆さまのよき思い出の場所となりますように」とあいさつ。三浦源吾市長は地域に根差した幼稚園運営に対する住民や保護者らの協力に感謝し、「今後も子どもたちの笑顔が絶えることのない教育行政、市政運営を行う」。宮路雅仁市議会議長も「卒園生の誇りを持っていただきたい」とした。

 卒園児の庄野蒔彩ちゃん、白井瑞葉ちゃん、南樂君はみーやちゃんから記念品が贈られたあと、「大成幼稚園楽しかったよ。ありがとう」と元気いっぱい。来場者全員でバルーンリリースも行い、大成幼稚園への感謝と別れの思いを乗せて青空高く飛んで行く風船に手を振った。第2部ではみーやちゃんとのじゃんけん大会や藤井若中の獅子舞、餅まき、園児のダンスもあった。

 閉園に向けて募集したメッセージは「私の心のふるさとです」「親子で楽しんだ夏祭りが懐かしい」など166件が寄せられ、園舎内で掲示中。今月24日午前9時から午後4時までと25日午前9時から正午までは園舎を開放する。