サングラスをかけたハンターに見つかり急いで逃げる子どもたち

 由良町の大引コミュニティセンター(旧白崎小学校)で16日、県青少年育成協会などが主催する「逃走中」イベントが行われた。日高、有田地方から集まった小学生がプレーヤーとなり、主催者が用意したハンターから逃げる取り組み。プレーヤーたちは迫りくるハンターに「ワー」「キャー」と声を上げて逃げ回り、廃校校舎には元気な子どもたちの声が戻った。

 同協会のほか、日高地域ジュニアリーダークラブ「レインボー」、由良町と日高川町のジュニアリーダークラブ、高校生おんぱく部も共催で、テレビで人気の「逃走中」を廃校で行おうと企画。募集では定員75人に140人以上の応募があり、抽選になるほど人気だった。

 当日は校舎と体育館周辺をエリアとし、雨天のため運動場は使用せず、また転倒防止のため走ることを禁止して行った。ハンターはジュニアリーダーやおんぱく部の高校生が務め、テレビ番組同様に黒サングラスを装着。プレーヤーの子どもたちは廊下や教室を逃げ回ったり、ハンターの動きを封じることができるボールを手にグループで教室に立てこもったりするなどして楽しんでいた。新たなハンターの出現を防ぐミッションや、捕まったプレーヤーの復活ミッションなどもあり、盛り上がっていた。

 終了ぎりぎりまで逃げられたという南部小学校6年生の炭本拳輔君と平野倖羽君は、「ハンターに挟まれたりして楽しかったです。廊下や教室で遊べたのがすごく新鮮でした」と笑顔を見せていた。