御坊市御坊の本願寺日高別院で16日、現在の伽藍が再建されて200年の記念イベント「日高御坊再建200年プロジェクト」が開催される。

 地元の歴史愛好家らでつくる実行委員会(日高ヴィハーラ)が主催し、今月15日で再建200年の節目を迎えたのを機に、地域の歴史や価値を学びなおすことを目的に開催。午後1時から本堂で郷土史に詳しい木村洪平氏の講話「日高別院と御坊祭」、和雅楽による雅楽の演奏、劇団RAKUYU有志による湯川一族から秀吉の構成劇「湯川一族と日高別院」、日高別院副輪番花田和樹氏の講話が行われる。

 構成劇は、1549年の江口の戦いで三好氏についた湯川直光が戦いに敗れ、本願寺の証如上人に救われて現在の美浜町に吉原坊舎を建て、それが秀吉の紀州攻めを受けて現在の御坊市元町に移されて薗坊舎となり、さらに現在の場所へと移って寺内町が形成された歴史を朗読もまじえて表現、発表する。参加は無料。

 このほか、学生の語り部らと歩く寺内町ツアー(募集は終了)、裏千家竹露会による野点(午前10時から先着100人)もある。

 主催者は「寺内町ツアーは定員に達していますが、本堂のイベントはまだ余裕がありますので、ぜひお越しください」と呼びかけている。

 イベントに関する問い合わせは日高ヴィハーラ事務局の平野さん℡090―2018―9577。