みなべ町議会は12日、一般質問を行い、玉井伸幸議員が高齢化等でゴミ出し困難者が増えている現状を踏まえ、福祉の視点から支援の制度化を訴えた。

 玉井議員は「免許返納した高齢者が、自宅からゴミステーションまで約500㍍あり、ゴミを出せなくなった。近所の人に頼んでいる」「要介護認定を受けている一人暮らしの高齢者は料金を支払ってヘルパーにゴミ出しを頼んでいる」など、ごく身近な実際の事例を紹介し、ヘルパーがゴミを前日に出すことを地区に求めたが断られたり、要支援認定を受けていないゴミ出し困難者の家の中にゴミが山積みになっていたケースもあると指摘。「単なるゴミ出しの問題ではない、生活支援という福祉の視点が求められている問題。他の自治体では生活管理指導員派遣事業で一人暮らしの高齢者の生活を支援する制度の中でゴミ出しを支援しているところもある。みなべ町も制度化すべき」と訴えた。

 山本秀平町長は「問題提起の通り、福祉の視点が必要な問題だと認識している。まずは現状把握のための調査を行い、提案していただいた制度等も勉強しながら、みなべ町に即した制度を考えていきたい」と答えた。