
今夏の参議院議員選挙和歌山選挙区に、前有田市長の望月良男氏(52)が無所属で出馬する意向を固めた。今月下旬にも正式に表明する見通し。
参院選に向けては自民党県連が先月9日に拡大役員会を開き、二階俊博前衆議院議員の三男で新人の伸康氏(47)と望月氏のどちらを公認候補予定者にするのか投票した結果、伸康氏に決定し、その後党本部からの公認も決まった。望月氏は公認候補を応援するという誓約書を提出しており、拡大役員会の投票結果を受けた段階では「無所属で出馬する考えはない」と話していた。関係筋によると、支持者から推される形で立候補を決意し、今月3日には世耕弘成衆議院議員に報告。4日には自民党県連の石田真敏会長にも出馬の旨を伝えた。
昨年秋の衆議院議員選挙和歌山2区では参議院からくら替え出馬した世耕氏と自民党公認の伸康氏が保守分裂選を展開。今回の参院選では望月氏が世耕氏の支援を受けるとみられており、県全土で再び保守分裂の戦いが予想されている。和歌山選挙区には参政党新人の林元政子氏(50)、立憲民主党新人の村上賀厚氏(65)、無所属新人の末吉亜矢氏(53)も名乗りを上げており、望月氏で5人目。