体内に潜むウイルスが原因で発症する帯状疱疹(たいじょうほうしん)の予防に向けたワクチン接種が国の方針で4月から、65歳を対象に定期接種化されることを受け、日高地方の6市町(みなべ町除く)が無償化する準備を進めている。2回接種で4万円以上する高額なワクチンの種類もあり、高齢者の健康維持へ朗報となりそう。
帯状疱疹は水ぼうそうと同じ水痘(すいとう)や帯状疱疹ウイルスが原因で起きる皮膚湿疹で、80歳になるまで3人に1人が発症するとされる神経痛の病気。子どもの頃に水ぼうそうとして発症し、1週間程度で治るが、ウイルスは神経に潜んでおり、加齢やストレス、過労、病気などによって免疫力が低下したときに再び活動。赤い発疹が体に帯状に広がり、強い痛みで日常生活に支障が出る場合もある。
ワクチン接種で一定の予防効果が期待でき、厚生労働省が新年度から予防接種法に基づく定期接種に切り替える。対象は65歳で、65歳を超える高齢者は5年間の経過措置として70、75、80、85、90、95、100歳になった時に定期接種する。ワクチンの標準的な接種費用は生ワクチンが1回8860円。不活化ワクチンは1回2万2060円で、2回接種が必要なため4万4120円。国から3割の補助金があり、無償化する場合は残りの額を自治体が負担する。帯状疱疹ワクチン接種の無償化は県内初。
日高地方では28日、担当者の会議が開かれ、御坊、美浜、日高、由良、印南、日高川の6市町が足並みをそろえて定期接種を無償化する方針を確認。当初議会で関連予算を提案する。御坊市は無償化予算として1400万円を計上。対象者(2月21日現在)は1555人。
印南町とみなべ町は今年度から50歳以上を対象に帯状疱疹ワクチンの任意接種に対して半額分を助成しており、印南町は定期接種の無償化後もこの助成を継続。みなべ町は50歳以上の一部助成は廃止し、同じ医療圏域となる田辺市などに足並みをそろえる形で定期接種を一部負担する方向で調整。他町も50歳以上の一部助成を検討している。

