御坊市は28日、新年度当初予算案を発表した。一般会計は150億6156万4000円で、前年度比13・2%の増加。平成以降最大だった2023年度に次ぐ2番目の規模となった。

 新規事業でスケートパーク整備や斎場改修事業、継続事業で旧庁舎解体を盛り込んだことで、歳入は地方交付税や国庫支出金、市債、歳出は投資的経費の普通建設事業費が大幅増加。財政調整基金は1億1500万円を取り崩し、残高は25年度末見込みで33億7800万円。中期財政計画で目標に設定している20億円以上をキープしている。

 御坊総合運動公園のスケートパーク整備事業は1億6413万7000円を計上。県内最大規模となる面積2800平方㍍のスケートパークを25年度内に完成させ、26年度からのオープンを目指す。島の市斎場改修事業は総事業費4億5800万円のうち、新年度予算で1億5488万円、債務負担行為で27年度分の9966万円、28年度分の1億436万円を計上する。火葬炉3基をメインに機械設備や外壁などの改修も行い、29年度末までの5カ年計画で進めていく。新年度はプロポーザルで業者を選び、火葬炉の設計と改修を行う。幼稚園・保育所等給食費無償化事業は1724万1000円。対象は3~5歳の園児で、幼稚園が91人、保育所が268人。小中学校の給食無償化は継続する。旧庁舎解体工事費や外構工事費などの予算は10億850万6000円。26年度に全体完成。

 議会3月定例会(7日開会)には25議案を提出する。三浦源吾市長は会見し、「子どもから子育て世代、高齢者まで堅実でバランスの取れた予算編成となった」と話した。