御坊署は２６日、御坊市の４０代男性が通信事業者をかたった電話をきっかけに、最終的に警察を装ったうその指示で現金１３５万円をだまし取られる特殊詐欺の被害が発生したと発表した。
調べによると、２５日、通信事業者の職員をかたる男から男性の携帯に「福岡県で不正に使われているあなた名義の電話番号が２時間後に使えなくなる」などと電話があり、続けて福岡県警の警察官を装った男から携帯電話で「あなたはマネーロンダリングの容疑者として名前が挙がっている。逮捕されている人物もあなたと関わりがあると言っており、あなたのお金を調べるために、こちらが指定する口座に振り込んでほしい」と言われた。
その後、偽の警察官とＳＮＳアプリのテレビ電話機能などでやりとりし、指示されるままネットバンキングの口座から現金１３５万円を振り込んでしまったという。翌２６日、男性はインターネット上で、同じような詐欺被害のニュースを見て警察に相談した。
同署管内の特殊詐欺被害は今年初めて。県内では１月末までに特殊詐欺１６件、約１億４０００万円、ＳＮＳ型投資・ロマンス詐欺は計３件、約３０００万円の被害が確認されている。同署は「警察から『お金を振り込め』や警察官とのテレビ電話は絶対ありません。電話やメール、ＳＮＳで個人情報を聞かれたり支払いを要求されたりしたときは、すぐに答えたりお金を振り込んだりせず、御坊署（℡０７３８—２３—０１１０）や特殊詐欺被害防止専用フリーダイヤルに相談してください」と呼びかけている。
