知事との意見交換会で自身の取り組みについて発言する田口さん㊨

 岸本周平知事と県初採用の地域おこし協力隊との意見交換会が19日に湯浅町で開かれ、日高地方から日高振興局管内で教育旅行誘致を推進する田口稔さん(46)が参加した。

 県は今年度から、各振興局の地域支援機能を強化しようと同協力隊を採用。都市部に住む人が過疎地域や条件不利地域に移住し、自身のスキルを活用しながら個性豊かで活力ある地域づくりに取り組んでいる。

 この日、採用選考中の那賀振興局を除く6地域から隊員6人が参加し、岸本知事や県職員と活動の現状や課題について共有した。

 田口さんは現地での活動を通じて「人が温かいなど、日高地方には地元民が気づいていない可能性が詰まっている。もっと地域の魅力を磨いていくべき」と述べ、「着物の着付けや日高地方の郷土料理など日本の伝統と地域に伝わる文化を生かした体験型観光を充実させることで、地元に眠る価値の再発見につながるのでは。ここ日高で実現できたらうれしい」と話していた。

 岸本知事は「失敗には価値がある。今後も積極的にどんどん地域活動に取り組んで」と隊員を激励した。

 田口さんは意見交換会を終えて「地域おこし協力隊の立場で行政の手の届かないところをカバーし、行政と地域をつなぐ接着剤の役割を果たせたら。紀州体験交流ゆめ倶楽部を生かして、世代と国境を超えた居心地の良い優しいつながり作りを目指したい」と話している。