広島県の食品容器製造・販売企業、株式会社エフピコ(佐藤守正代表取締役会長)が全国の企業などと取り組んでいるリサイクル推進の「エコストア」宣言に関し、JA紀州管内(日高地方7市町と田辺市龍神村)のAコープ5店が全国のAコープで初となる宣言を行った。

 エコストア宣言は「お店が地域のエコリーダー」になることを目指して、各企業・団体が年間の二酸化炭素の排出抑制量を決め、使用済みのトレーやペットボトルを資源として新たに活用する水平リサイクルの推進に取り組む。

 JA紀州は約10年前から住民が持ち込む使用済みトレーとペットボトルを店のボックスで回収。トレーなどはエフピコを経て新たな製品となり、エコトレーと透明容器として店舗で再活用される。使用済みのトレーとペットボトルを新たにエコトレー、食品容器(透明容器)として店頭で再利用する事業を展開している。

 エコストア宣言を行い、年間の二酸化炭素の排出抑制量を正式に決定することで資源回収やリサイクルを強化し、地域の環境負荷軽減や持続可能な循環型社会の推進に貢献する。JA紀州のリサイクル活動による昨年度(2023年4月から24年3月)の抑制実績は13・3㌧。今年度はエコストア宣言を契機に年間1・2㌧増の14・5㌧の達成が見込まれている。

 JA担当者は「このような協働を通じて、今後も地域貢献、保全活動に努めてまいります」と話している。