
第44回北方領土返還要求和歌山県民大会が13日、御坊市民文化会館で開かれた。日本固有の領土である北方領土返還への機運を高めるため、毎年2月に県内各地方を巡回する形で開催されており、今回は昨夏の北海道根室市での現地研修に参加した御坊中学校の生徒が学習成果を発表した。
大会は、県や市町村、関係団体などでつくる「北方領土返還要求運動和歌山県民会議」が主催。県民会議会長表彰では、県民会議結成当初から積極的に返還要求運動に参加、住民への啓発活動等に取り組んでいる一般社団法人御坊青年会議所(市川朋和理事長)と、昨年8月の中学生現地研修(根室市)に参加した御坊中学校の2団体が表彰された。
御坊中生徒の発表は「北方領土研修を通じて学んだことと伝えたいこと」をテーマに、3年生10人が登壇。「生まれ育った故郷に帰れないとしたらどんな気持ちになりますか」と参加者に問いかけ、ロシアとウクライナの戦争による影響などから北方墓参やビザなし交流が停止になっている現状を説明し、「実際に悲しい思いをしている国民がいるという現状を見過ごしてはいけない。何も知らずに、知らないままでいることが問題」と訴えた。
11月に学校で実施した北方領土学習での学びも報告。大会終了後、発表を行った木下理翔君は「現地研修での体験を『楽しかった』で終わらせてはいけない。若い世代が中心となって伝えていくことが大切」と話し、宮所陽日さんは「北方領土問題への思いが現地とここ(和歌山)では大きく違う。大人になっても体験で得た学びを伝えていきたい」と話していた。


