
今夏の参議院議員選挙に向け、不動産会社役員で無所属新人の末吉亜矢氏(53)=和歌山市=が14日、県庁で会見し、立候補を表明した。
末吉氏は帝塚山学院大学文学部国際学科を卒業し、紀陽銀行関連会社社員を経て01年、父が経営していた三商有限会社に入社し、17年5月から代表取締役を務めている。11年には和歌山青年会議所理事長となったほか、県宅地建物取引業協会広報啓発委員長や国際ロータリー第2640地区会員増強委員長など歴任。政治の世界には10年以上前から携わりたいと考えており、会社経営などの環境が整ったため、出馬を決意した。
スローガンには「地方の活力×経済の安定×安心の福祉」を掲げ、自身の仕事経験を生かした空き家有効活用の仕組みづくりや県外からの移住者受け入れ促進、起業家支援などのほか、一次産業の振興、老人福祉、子育て支援、女性の活躍などに意欲をみせ、「広く開かれた政治を実現するため、現場の声を政治に届けたい」と述べた。
和歌山選挙区には順に参政党新人の林元政子氏(50)=和歌山市=、立憲民主党新人の村上賀厚氏(65)=同=、自民党新人の二階伸康氏(47)=田辺市=が名乗りを上げており、末吉氏が4人目。このほか、昨年の衆院選で参院からくら替えした世耕弘成氏の支持者からは依然、候補者擁立の待望論があるほか、県内で衆院1議席を有する維新、毎回候補者を擁立している共産党などの動きも注目される。