
2024年分の確定申告の受け付けが17日からスタートする。御坊税務署は期限内の適正な申告と、自宅からスマホによるe―Tax(国税電子申告・納税システム)での申告をPR。簡単、便利なキャッシュレスの振替納税の利用も呼びかけている。
納付期限は所得税等は3月17日、個人事業者の消費税等は3月31日まで。同税務署によると、現在3人に2人がe―Taxを利用しており、確定申告はe―Taxがスタンダードになっている。確定申告会場で申告する人は全体の約1割。マイナンバーカードを利用し、スマホやパソコンを使った自宅からのe―Tax申告を求めている。
e―Taxは24時間の利用や申告書のデータ確認が可能。一部を除いて添付書類の提出がいらず、早期還付というメリットがある。マイナカードを利用すると、マイナポータル(行政手続きのオンライン窓口)連携で収入や控除の情報を一括で取得し、申告書の該当項目に自動入力可能。スマホ申告も今年からスマホの画面サイズに合わせた画面表示になっており、給与所得の源泉徴収票をカメラ機能で読み取れば内容を自動入力できる。
確定申告に係る納付は振替納税などキャッシュレス納付の利用を推奨。振替納税は振替日に預貯金口座からの引き落としで自動的に納付できる。現金を持参する必要がなく、一度手続きすれば、翌年以降も継続して利用可能。振替納税の申請書はオンラインでも提出でき、その場合は金融機関の届出印もいらない。
土地等譲渡所得と贈与税の相談は、初日以降、18、21、25、28日と3月5、6、11、12、14、17日。消費税のインボイス制度への登録で、新たに申告が必要になった事業者は特例計算の選択を検討する必要があるなど、申告書の作成に時間がかかるため、税務署での相談を希望する場合は早い時期での来署を求めている。
質問や相談は、24時間利用可能な「チャットボット」や「タックスアンサー」、国税相談専用ダイヤル(0570―00―5901)。税務署内の申告書作成会場の開設は17日からで、申告会場への入場は整理券が必要となる。コミュニケーションアプリ「LINE」で希望日の10日前から事前発行可能。昨年に「ともだち登録」した人はそのまま利用できる。