初の入賞に喜び爆発の由良町選手団(紀三井寺公園陸上競技場)

 第24回県市町村対抗ジュニア駅伝競走大会で初の入賞を果たした由良町。先月の第61回日高地方駅伝で悲願の初優勝を飾った勢いそのまま、市町村新記録をたたき出した。飛び抜けた選手がいないなか総合力で勝負。前半で粘り強くたすきをつなぐと、中盤から後半にかけて順位を上げ、初の表彰台に喜びを爆発させた。

 由良町は3区の岡が区間6位で順位を4つ上げ、5区以降で徐々に順位上昇。5区の松下が区間5位、6区の齊藤、7区の中井が区間6位、8区の池田、9区の湯川が区間5位の力走を見せた。6位でたすきを受けたアンカーの後藤は順位を1つ下げながらも入賞圏内をキープ。1時間14分44秒でゴールし、第9回の1時間15分20秒を36秒短縮した。

 主将でアンカーの後藤祥太君(由良中3年)は「最高です。みんながつないでくれた入賞。絶対に抜かれないという気持ちで走りました。ほっとしています」と話し、初のジュニア駅伝参加で「最高のチームです。元気で仲良く、その団結が結果につながった。うれしいです」と笑顔を見せた。濵野一宏監督(51)も「夢のよう」と大喜び。「後半は自信があった。5区から9区は上出来。本当によくやってくれました」と興奮し、「今年は特に小学生が素晴らしかった。練習に取り組む姿勢がよくて競争意識が高く、中学生へのいい刺激になって、総合力の底上げにつながった。選手はもちろんですが、陸上教室がスタートし、クラブチームができて、そんな土台があるからこその結果。皆さんに感謝したい」と話していた。

 総合成績上位と日高地方勢の成績、区間上位入賞は次の通り。

 【総合】(タイムは全て1時間台)①海南市②和歌山市③田辺市⑦由良町(西下虎哲、中尾瀬奈、岡優芽、岩下蒼唯、松下颯汰、齊藤柚希、中井晴也、池田純怜、湯川禮伊、後藤祥太)⑩日高川町15分36秒⑬みなべ町16分09秒⑯美浜町18分12秒⑰印南町18分21秒⑲日高町19分54秒⑳御坊市19分59秒▽由良町OP21分34秒▽日高川町OP21分40秒

 【区間成績】1区3・0㌔②森口能有(美浜町)9分06秒▽7区1・7㌔③佐々木駿一(印南町)6分21秒▽10区3・2㌔③坂口太弥(日高川町)9分49秒