
日高高校は7日、2年生による探究活動発表会を開き、生徒たちが研究の成果をポスターなどを用いて発表した。国際社会分野を研究してきた女子生徒たちは、「学校制服のジェンダーレス化」をテーマに掲げ、先進的な海外の学校の制服や生徒へのアンケート結果を基に、最適な制服の在り方について考えを示した。
発表は体育館や各教室で行われ、参加した生徒たちはそれぞれ関心のある発表ブースに足を運んだ。
国際社会班の女子生徒5人は、「日高の制服をジェンダーレスに」と題し、現状の制服の問題点を指摘。現在、男子は詰め襟の学生服(学ラン)とズボン、女子はブレザーにスカートかズボンを選択できるが、ジェンダーレス化を進めるために男子もブレザーを着用できるようにし、下は男女共通のキュロットスカート(パンツ型のスカート)を選択肢に導入することを提案した。さらに、1年生を対象にアンケートを実施した結果、多くの生徒がジェンダーレス制服の必要性を感じていることも明らかにした。
調査結果を基に学校側への提案も行い、キュロットスカートの導入はデザイン的に難しいものの、男子のブレザー着用には否定的な意見はなかったという。生徒たちは、今後も改善策を模索しながら、より多くの生徒が快適に着用できる制服の実現を目指していく考えを示した。発表には多くの女子生徒が興味を持ち、聞き入っていた。
このほか、「祭で街を活性化」「人口減少対策へ夜カフェ」「魚の廃棄部位の活用」「食品ロス削減グルメ」「空き缶ランタン作り」など文化や産業、防災、自然科学など各分野でのユニークな研究があった。外部校として箕島高校の生徒も参加した。