設立から23年目の御坊市シルバー人材センターは会員数が97人まで増え、目標の100人まであと3人と迫っている。先月30日には初めて新年会を企画し、会員の増強と将来的な運営自立に向けて親睦を深めた。
センターは2002年5月1日に発足。会員の対象は原則60歳以上で、それぞれの技能や知識を生かした仕事で収入を得ながら、自分たちの生きがいづくりや交流の場にするのを目的としている。
16年度には国の地方創生交付金を活用してチラシを作製、会員増強やPRに力を入れた。会員数は20年度から右肩上がりで増加。清掃や草刈りをメインとする作業の契約金額は23年度が1378万8689円となり、4年連続で過去最高を更新した。
一方で市から委託を受けて受注している地震対策の家具転倒防止金具設置については特定の技能が必要な作業となっており、市の個別勧奨で注文が増える中、作業できる会員が不足している現状もある。また、現在事務局は社会福祉協議会の職員が兼務しており、将来的にはそういった業務もセンターが独自に行っていけるような態勢を目指している。
新年会では楠見誠秀副理事長(82)が「私も知り合いからお声をかけていただき会員となり、ここを一番に頑張ろうと思っている」とあいさつ。センター設立当初から活躍している赤阪修一さんと白井忠さんの紹介や、近く会員が1人増える報告もあった。弁当を食べての歓談やカラオケを楽しみ、会員の中村裕一県議や村上宗隆市議も参加した。