AI(人口知能)など情報技術の急激な発展や社会情勢の変化により現代社会は日々、慌ただしく変化し続けている。技術革新による恩恵を受けつつも、「AIの普及により従来の仕事がなくなるのではないか」「将来はどうなるのか」など不安も絶えず付きまとう。では、私たち現代人はどのようにして目まぐるしく変移する時代を生きていけば良いのだろうか―。

 先月26日、筆者は御坊日高教育旅行誘致協議会主催のイベント「体験がこどもを育てる」を取材。トークライブとものづくりワークショップを組み合わせた企画で、会場は親子連れでにぎわっていた。

 トークライブではこどもの職業・社会体験施設「キッザニア」の企画、運営を行うKCJGROUP株式会社の黒川紘太氏が日高エリアの子育て世代を対象に「こどもの体験と学び」をテーマに講演。約20人の参加者が「体験」と「生きる力」をキーワードに学びを深めた。黒川氏は「自分でできたという経験や気づきの積み重ねが子どもたちの財産になり、将来につながる。そして、予測不可能な未来を生きる力となる非認知能力(主体性、創造力、好奇心、責任感、コミュニケーション力など)の育成にも結び付く」と話していた。

 筆者は黒田氏の講演を通して、「子どもたちと同じく先が不透明な時代を歩む私たち大人も体験を通じて生きる力となる非認知能力を磨かなければ」と気づかされた。この先、どんな出来事が待ち構えていようとも、生きる力、すなわち生きていくための基盤が備わっていれば、時代の荒波に怖気づくことなく、変わり続ける世界とともに生きていけるのではないだろうか。

 今回のイベントは「体験」の重要性を再認識できる貴重な経験となった。(丸)