先日、日高高校で大阪出入国在留管理局の職員による出前講座として「優しい日本語」が紹介された。外国人と円滑にコミュニケーションを取るための工夫を学ぶもので、筆者も取材に訪れ、その大切さをあらためて実感した。
筆者自身、海外に行った際は英語に苦労した。記憶から薄れつつあるものの、学生時代に覚えてきた単語はある程度身についているが、実際会話となるとまず聞き取れない。「ゆっくり話してほしい」と伝えても、思ったほどゆっくりにはならず、結局、相手の言うことを理解できなかった。
外国人が日本語を学ぶ過程でも同じような壁に直面しているはずだ。講座では在留外国人の8割以上は基本的な日本語の会話力を持っているが、それでも半数以上が孤独を感じているという。共生社会を推進する入管では、この現状を踏まえ、「優しい日本語」を普及させようとしている。
ポイントは「簡単な単語を使う」「短い文章にする」「ゆっくり話す」。たとえば「集合」は「集まる」、「納税」は「税金を払う」、「バタバタする」は「忙しい」、「土足厳禁」は「靴を脱いで」と言い換えられる。また、「通れないこともない」は「通れる」、「先生に呼ばれる」は「先生が呼んでいる」とするなどだ。
日高地方にもすでに多くの外国人が暮らしており、観光などで訪日する人も多いだろう。そんな外国人と接する際は、優しい日本語が大切。短く、明確に、簡単な単語を使い、ゆっくり話すといった小さな工夫が、相手にとって大きな助けになる。こういった些細な工夫を積み重ねることが、互いに理解し合える社会を築く第一歩となるだろう。(城)


