傷病者の程度を確認する医療関係者ら(ひだか病院)

 御坊保健医療圏健康危機管理協議会は25日、日高地方の病院や自治体などで大規模災害を想定した医療訓練を実施し、関係する医師会、消防、行政など約250人が参加した。

 想定は紀伊水道を震源とする大地震の発生から3日目とし、本部の設置運営、医療対応、救護班の派遣などに関する訓練が行われた。

 御坊保健所管内の災害時拠点病院となっているひだか病院では、医師や看護師、日高看護専門学校の学生ら約70人が参加。傷病者約30人が次々に搬送され、医療関係者らがけがの程度等を確認し、重症や軽症の4段階に分け、入院、転院の対応を見極め、治療の優先順位などを判断した。

 日高町中央公民館では自主避難者らに対応する訓練を行い、自主防災会、保健所、医療関係者ら約70人が参加。同館2階に段ボールで間仕切りを組み立て、災害時の生活スペースを確保した。