我が家の料理番である筆者には大きな悩みがある。それは「野菜の高騰」。たった数円、数十円の値上げでも、塵も積もれば家計に大きな打撃を与える。「経済的かつおいしいごはんを家族に食べさせたい!」と意気込むあまり、財布と相談しながら買い物かごを手にスーパーの生鮮食品コーナーをウロウロ。時には数分立ち止まって考え込むこともしばしば――

 全国的に昨年からキャベツの高騰が続いていており、連日、ネットニュースなどで取り上げられるほど注目度も高い。キャベツは汁物から副菜、主食まで、和洋中ジャンルを問わず幅広く使える食卓のオールラウンダー。そのため、このまま値が張り続け、気軽に購入できなくなるとキッチンの番人としては非常に厳しい。

 農林水産省の食品価格動向調査(野菜)の調査結果(令和7年1月13日の週)によると、キャベツの小売価格の全国平均値は553円。前週(約532円)と比べ104%、平年(約164円)と比べると337%と、3倍以上になっている。そのほか、調査品目に定められている主要な野菜7品(ネギ、レタス、タマネギ、トマト、ニンジン、ハクサイ、ダイコン)の小売価格の全国平均値も平年より高くなっている。

 キャベツを含む様々な野菜の値段が上がっている今、筆者だけでなく多くの消費者は家計のやりくりに苦労していることだろう。しかし、値段ばかりに気を取られ、異常気象や燃料、肥料の高騰など多くの課題に直面している生産者のことを忘れてはいけない。取材現場で話を聞くたび、農家の方々の苦労や心意気が作物に詰まっていると再確認させられる。食事の際は生産者の方々に感謝し、「いただきます!」の一言を忘れずにいたい。(丸)