表彰台で賞状を手に白樫さん

 由良町江ノ駒出身のプロ格闘家で、株式会社日研工業所・近大クラブ所属の白樫幸大さん(35)=大阪市=が、19日に東京で開かれた第24回全日本マスターズレスリング選手権大会フレッシュマンズの部30~45歳78㌔級で準優勝した。20代からブラジリアン柔術を中心に活動し、32歳から始めたレスリングで初の全日本入賞の活躍となった。

 白樫さんは由良小、由良港中出身で、箕島高校では空手部に所属し、インターハイにも出場。26歳からブラジリアン柔術をはじめ、2017年にUBF格闘技ジム所属の格闘家としてデビュー、2023年には「グラジエーターカップ」ビギナークラス77・1㌔以下級で優勝した。プロレスラーのケンドー・カシンにあこがれ、レスリングを始めた。

 マスターズでは大阪予選でプロを除く選手で2位に入って全日本出場権を獲得。全日本は9人がトーナメントで競い、白樫さんは初戦で関東ブロックの選手に得意技の「巻き投げ」と「がぶり返し」で得点し10―0のテクニカルフォール(相手との得点差が10点以上)勝ち、2回戦は福島県の選手に巻き投げからのフォール(相手の両肩をマットに1秒以上つける)で勝利し、決勝は埼玉県の選手にフォール負けした。

 普段は70㌔級で出場しており、今大会では体調を崩し減量が間に合わず一つ上の階級での出場になったが、「次は70㌔級で出場し、日本一を手にしたい」と意気込んでいる。