両手の人さし指を立て、喜びいっぱいにゴールテープを切る由良町アンカーの大江晴選手

 日高地方体育協会(籔内美和子会長)の第61回日高地方駅伝競走大会は19日、御坊総合運動公園周回コースで開かれ、7市町代表が小学生男女各3人、一般3人の9区間18・0㌔で熱戦を展開した。レースは1位が入れ替わる手に汗にぎる混戦となったが、終盤に抜け出した由良が悲願の初優勝を飾った。5選手が区間賞を獲得した日高町が2位、序盤にレースを引っ張った印南町が3位入賞した。

 由良は1区福村がトップと22秒差の4位と絶好の位置でリレーすると、2区湯川が3位に、3区大江智也が2位に浮上。トップと4秒差の2位でタスキを受けた6区のふるさと選手、濵野健が1位に躍り出ると7、8区もセーフティリードを保ち、アンカー大江晴也が両手を広げてゴールテープを切った。

 由良町の濵野一宏監督は「長年最下位と低迷していたが、昨年5位と脱出し、今年は上位を狙える選手が揃っていた。インフルエンザでぶっつけ本番の選手もいたが、1区が好位置でいい流れを作ってくれて、みんながすごくいい走りをしてくれた。61回目で初優勝なんて夢のようです」と選手をたたえた。日高町は1区が1位でリレーし、4、6、8、9区も区間賞の力走をみせたが、一歩届かなかった。印南町は2区でトップに躍り出て5区まで1位をキープするなど見せ場を作った。
 7市町の成績と区間賞は次の通り。

 【成績】①由良町(福村光咲、湯川禮伊、大江智也、齊藤柚希、坂本凛飛、濵野健、岡優芽、中井晴也、大江晴也)1時間0分37秒②日高町(田中優羽、辻村仁、野田康介、原凛久、柏原梨玖、前田賢二、玉置莉子、美濃脩陽、湯川達矢)1時間1分02秒③印南町(竹谷晄、佐々木駿一、畑中大輝、吉田葵、武田惺那、谷口忍、沼野暖花、中衛門、村上聖太)1時間2分50秒④みなべ町⑤御坊市⑥日高川町⑦美浜町

 【区間賞】(全区間2㌔)▽1区=田中優羽(日高町)7分11秒▽2区=佐々木駿一(印南町)6分32秒▽3区=畑中大輝(印南町)5分35秒▽4区=原凛久(日高町)7分26秒▽5区=坂本凛飛(由良町)7分00秒▽6区=前田賢二(日高町)、谷本悠(日高川町)5分57秒▽7区=岡優芽(由良町)7分13秒▽8区=美濃脩陽(日高町)6分55秒▽9区=湯川達矢(日高町)5分53秒