子どもたちに走り方を指導する荒尾さん

 日高川町の山野小学校(橋本和輝校長)で20日、スポーツ庁のアスリート派遣体育授業が行われ、陸上競技の荒尾将吾さん(36)が児童20人に走り方を指導した。

 荒尾さんは元日本代表として東アジア選手権6位の成績を持ち、100㍍のベストは10秒22。現在はアスリートを引退し、指導に力を入れている。

 走り方の指導では「きょうの授業は速く走ることではなく、きれいに走ることが目的です。最も大切なことは地面に足がついた瞬間に次の足に入れ替わるタイミング」と説明し、手を回しながら走ったり、片足跳びをしながら走ったりと、さまざまなトレーニング方法を紹介した。

 うまくできない子にも「ナイス失敗!」と激励、「いろいろチャレンジして失敗を楽しんで。練習を重ねれば少しずつできるようになり、自然と足も速くなります」などと声をかけ、子どもたちは楽しいトレーニングに笑顔を見せながら取り組んでいた。