住民から寄付を受けてお経を唱える住職(堺地内で)

 みなべ町の寺院でつくる南部町仏教会(吉水光章会長)は14日、恒例の歳末たすけあい托鉢を行った。

 9人が参加し、堺地内の常福寺を出発。鉦を鳴らし、「南部仏教会です。歳末たすけあい托鉢を行っています」とマイクで呼びかけながら旧南部町内を歩いて回り、鉦の音が聞こえると住民が家から出てきて寄付する姿がみられた。同会では「毎年、托鉢を待ってくれている住民がたくさんいて、本当にありがたいです」と話していた。

 岩代地区でも5人が同様に行った。集まった募金は社会福祉協議会に寄付する。

 1928年(昭和3)、同会が設立した二葉幼稚園(のちの旧南部幼稚園)の運営資金を集めるために始めた。戦後、幼稚園の運営が軌道に乗ってからは歳末たすけあい運動として行っており、今年で96回の歴史がある。