御坊市薗、小竹八幡神社(小竹伸和宮司)は2028年、「御遷宮三百五十年」を迎える。江戸時代初期の延宝6年(1678)、御坊市立体育館付近の「元宮」と呼ばれる場所から現在地へ移転して、現在は346年。4年後の大きな節目へ向け、社殿改修、鳥居・灯ろう等の修繕事業を計画しており、同神社と氏子総代会(川瀬和男会長)は広く奉賛(寄付)を募っている。遷宮以来大きな改修を行った記録はなく、初めての大改修となる。

 小竹八幡神社は御坊市薗・御坊・島・名屋、美浜町浜ノ瀬を氏子とする神社。1678年、初代紀州藩主徳川頼宣の別邸「薗御殿」の下げ渡しにより、現在地に遷宮された。2012年には恵比須神社社殿と覆い屋の改築を行い、そのほか小規模な修理は必要に応じて行ってきたが、社殿の改築等を行った記録はない。

 事業は、①本殿及び拝殿の改築を含む社殿改築事業②瑞垣・鳥居・灯ろう等石造建築物の修繕事業③その他境内整備に関連する事業―としている。期間は今月から2028年12月までの4年間を予定。概算予算額は8000万円。
 奉賛は、振込の場合は、ゆうちょ銀行099店、口座名「小竹八幡神社」。当座番号「0326920」。参拝時に神社に直接納めることもできる。企業、事業所、団体は任意額、個人は一口5000円。

 小竹宮司は「もう少し早くから始めたかったのですが、コロナ禍の中でご奉賛をお願いするのもためらわれ、今になってしまいました。御遷宮以来大規模な改修が行われていないため、近年は老朽化による破損個所が増えております。神域の護持のため、その都度小規模な改修を行ってきましたが、三百五十年の佳き節目を迎えるにあたり、この機に改修事業を行いたいと思います。何とぞご協力をお願いいたします」と話している。