
日高高校で6日、日高未来塾講演会が開かれ、同校1967年卒業生で東京工業大学名誉教授の齊藤正樹さん(76)が講演した。演題は「飛び立て未来へ! 羽ばたけ世界へ! 未来のグローバルリーダー達よ!」で、自身の経験をもとに「失敗を恐れず挑戦を。比べるのは他人ではなく、過去の自分」と生徒たちにアドバイスを送った。
齊藤さんは御坊市名田町の出身で、名田小、名田中、日高高校を卒業し、一浪で大阪大学工学部原子力工学科に入学。大学院で博士課程を修了後、アメリカ・インディアナ州のパデュー大学に就職した。その後、動力炉・核燃料開発事業団や大阪大学工学部原子力工学科などを経て、東京工業大学に勤務。定年退職後に名誉教授の称号を得た。
原子力の道に進んだきっかけについて、「中学生のころ、先生から『見えている宇宙は何万年、何億年も前の姿』という話を聞き、現在に過去が存在していることに驚いた。そこから宇宙に興味を持ち、その活動の源が『原子核エネルギー』であると知った」と語った。化石燃料と比べてCO2排出量が少ないなど、原子力の特長についても説明した。
大学の受験失敗経験も振り返り、「失敗を恐れるな。失敗を体験したからこそ原因が分かり、次の成功につながる。挑戦する実力をつけて、再挑戦すればいい。迷ったら、まず一歩踏み出す」と強調。ほかにも「他人は他人。自分の人生を他人と比べても意味はない。自分の過去と比べよ」「多様性、個性を大切に」「下手でも自信を持つことが英語上達のコツ」など、多くのアドバイスも送った。


