![](https://hidakashimpo.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/12月4日土屋ズバイ.jpg)
みなべ町気佐藤のJA紀州みなべ統合選果場で2日から、正月の需要期に向けて梅の木の剪定時に切り取られる細長い枝「ズバイ」の荷受けが始まった。
ズバイは梅の木から伸びる生長の早い枝「従長枝(とちょうし)」で、先から約40㌢を切り取って出荷。従来は処分されていたが、近年では正月飾りなどに利用されており、生産者の所得向上やロス削減につながっている。
同選果場によると今年は梅の不作により栄養分が枝に行き渡ったため枝付きが良く、みなべ町と印南町では昨年度よりも4万本多い35万本の出荷を目指しているという。同選果場では生産者約45軒で収穫されたズバイを扱っており、大阪、奈良、京都を中心に近畿圏内の各市場に届けられる。
生産者の松川知憲さん(40)=みなべ町岩代=は「今年は梅の収穫量が少なかったので、ズバイの出荷を増やしていきたい」と話し、営農指導員の山﨑竜麻さんは「お正月飾りとしてぜひ皆様に買っていただきたいです」とPRしている。