青空にブルーインパルスが 「さくら」 と呼ばれる演目で6つの輪を描き、メイン会場前の煙樹ケ浜から見上げる来場者

 美浜町の町制施行70周年記念事業「We Love MIHAMA シーサイドフェス」が1日、煙樹海岸キャンプ場をメイン会場に行われ、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」の展示飛行に、6万人を超える(主催者発表)人が歓声。花火も師走の夜空を美しく彩り、町民らが上を向いて楽しい節目の一日を過ごした。   

 ブルーインパルスの展示飛行は午後1時40分、人で埋め尽くされた煙樹ケ浜の上空に青と白のカラーリングの6機が隊列を組んで飛来。白いスモークを出しながら、一糸乱れぬ動きを見せた。晴天の下、5つの演目を披露。太いスモークでのクリスマスツリーや「さくら」と呼ばれる桜の花を模した6つの輪を描き、来場者は華麗で迫力ある姿と音に感動していた。

 ブルーインパルスは籔内美和子町長が「コロナ禍でうつむきがちだった町民に、夢や希望を抱いて再び空を見上げてほしい。美浜町をこれまで築いてくださった先人の皆さまに感謝の気持ちを伝えたい」と熱望して実現。フィナーレの花火は煙樹ケ浜沖の船上から3800発が打ち上がり、多くの町民らが色とりどりの大輪が彩る夜空を見上げていた。

 美浜町は1954年10月1日に三尾村、和田村、松原村が合併して誕生。〝同い年〟で吉原の三原哲生さん(70)は「ブルーインパルス最高やな。みんな喜んで、いいイベントしてくれた。ずっと住んでいるけど、本当にいいまち」、吉原の田中尊将君(11)も「最高。ブルーインパルスは爽快だった。美浜町大好き。大きくなっても住みたい」と笑顔を見せ、阪南市からブルーインパルスを見に来ていた70代の女性も「朝早く家を出て電車とシャトルバスで。ずっと前にも煙樹ケ浜と日ノ岬へ来たことがありますが、変わらずいいところですね」と話していた。