美浜町の松洋中学校3年生が議員となって町執行部に質問する中学生議会が22日、町議場で行われ、代表の生徒ら10人が一般質問し、指摘や提案を行った。
9班それぞれの代表の生徒らが質問。学校施設、町の活性化、通学路の安全対策、安全で安心なまちづくり、教育支援、災害・防災対策、スポーツ振興でさまざまな論戦が繰り広げられた。
8班の森祐月さんは今年度から県国際人育成プロジェクトが廃止され、英語検定の検定料が個人負担となったことについて、全校生徒を対象に実施したアンケート結果を示しながら、「無償化や一部を補助することで受験者数を増やし、生徒の学力向上を図りませんか」と提言。塩﨑善彦教育長は「今年度については町が負担するということを見送りました。3年生の皆さんには大変申し訳なく思っています」としたうえで、「来年度からの英語検定は、受験を希望される3年生の検定料を町が全額を負担していくという方針で検討しています」と答えた。
9班の代表者以外で田端藍聖君が、谷重幸議長の許しを得て特別に登壇。スポーツの室内練習場設置を要望したほか、10人それぞれが再質問や再々質問を行い、活発な議論が展開された。
中学生議会は2012年度に「子ども議会」としてスタート。今年度から中学生議会に名前が変更された。