スタート直後、笑顔いっぱいの参加者 (みなべ町保健福祉センター前)

 紀中を舞台にしたサイクルイベント「和歌山紀中サイクルフェスタHUB(ハブ)24」が24日、みなべ町保健福祉センター前をスタート・ゴール、印南町と日高川町を周遊するコースで開催され、京阪神などから約450人が参加。晴天に恵まれ、参加者たちはみなべ町ならではの梅畑を見ながら南部川沿いを走り、印南町のみはらし峠など自然美と、各エイドでグルメも満喫した。

 今年3年目で、同実行委員会(楠谷和弘委員長)が主催。開会式のあと、午前6時半からロング(110㌔)、ショート(72㌔)と順にスタート。第1エイドとなった清川の備長炭振興館前では梅干しが振る舞われ、疲労回復してリスタート。切目川ダムや日高川町役場など3町の大自然を体感しながら気持ちよさそうに走っていた。

 今回は初めてインバウンドツアーで外国から6人の参加があり、2人乗りのタンデム自転車で笑顔いっぱいに走る姿が見られた。沿道では多くの住民がうちわを振って声援を送り、地域一体のイベントを演出していた。

 ゴールした参加者からは「坂道が楽しかった」と山あいのコースを絶賛する声や、「梅酢焼き鳥がめちゃくちゃおいしかった」「ミニトマトはフルーツのように甘かった」とエイドのおもてなしも好評だった。和歌山市から初めて参加した宇治友博さん(61)は「走りやすいコースで、楽しかった」と笑顔いっぱいだった。

 閉会式では山本秀平みなべ町長が参加者やスタッフに感謝を述べ、楠谷委員長も「天気がよく、景観を楽しんでもらえた」とあいさつ。お笑い芸人のファンファーレと熱唱、タイムキーパーの2組がステージを盛り上げ、福引き、餅まきも盛況だった。