紀州雑賀鉄砲衆による迫力ある火縄銃の演武

 日高川町文化協会主催、文化講演会が23日、日高川交流センターで開かれ、住民ら約50人が参加した。

 元和歌山市立博物館総括学芸員の太田宏一さんが「雑賀衆と火縄銃」をテーマに講演。雑賀衆は高い軍事力を持っていた中世の地侍集団で、現在の和歌山市を中心に商売人、漁師、農民らで構成していた。

 太田さんは「雑賀衆は火縄銃をたくさん保有して武装し、織田信長に大きな損害を与えた本願寺に服従した。本願寺が最も頼りにし、常に雑賀の兵6000人から7000人を手元に有していた」などと説明した。

 日高川町と火縄銃の関係については「江戸時代は銃を持つときに鉄砲鑑札という許可証明が必要だった。元禄6年(1693)には猟師鉄砲3893挺、農作物を荒らすシカやイノシシに対するおどし鉄砲3011挺など8013挺が日高川町にあった」などと述べた。

 講演後は外で紀州雑賀鉄砲衆6人による火縄銃演武が行われ、200年以上前の火縄銃の空砲による実演が行われた。火薬を詰めて引き金を引くと、大きな音が響き、参加者は「すごい音。とても迫力がある」と驚きの表情だった。