県は18日、県立夜間中学校設置基本計画案を発表した。
県内では来年4月、和歌山市内で夜間中学校が開校する予定になっており、紀南でもさまざまな人に学びの機会を提供しようと、県が計画を進めている。
計画案によると、2026年4月、新宮市の新翔高校内に設置する。入学対象は学齢期(満15歳に達した日以降の最初の3月31日まで)を過ぎた人、中学校を卒業していない、または不登校などで十分に学ぶことができなかった人、県内在住・在勤者。開校時の学級数は3学級(3学年)で、各学年10人程度。学校教育法に基づく中学校とし、修業年限は3年を基本とする。
授業時数は1年間700時間程度で、月から金曜まで1単位時間当たり40分間の授業を一日4回。登校時刻は午後5時半ごろ、下校時刻は9時ごろ。授業料は無償とし、教科書も無償配布。学用品や学校行事などにかかる費用は自己負担。学校給食は実施しない。
県は12月17日まで、計画案に対するパブリックコメントを募集中。12月9日まで校名も募っており、いずれも提出先は県義務教育課企画調整班へ郵送、ファクス、電子メールで。
岸本周平知事は18日の会見で「不登校などで十分な教育を受けられず中学校を卒業した人や高齢者、外国の方ら幅広い人たちが互いに学び合う学校になれば」と期待した。