御坊市名田町上野の浄土宗鎮西派成就山極楽寺と印南町印南原の渓林山皆成院正覚寺で17日、新しい住職を正式にお披露目する晋山式が行われた。
極楽寺は、第二十世の原下秀興氏(75)から第二十一世の次男英将氏(41)に住職が引き継がれた。近くの親受け宅から極楽寺まで僧侶の行列が行われ、寺前では開門式があった。本堂では秀興氏から英将氏に寺の過去帳が伝授された。英将氏は佛教大学を卒業後、県外の寺院で法務の経験を積み、2年前に帰郷。「自分が育った土地でお勤めできることをありがたく思います。檀家の皆さまとともに、お寺を盛り上げていきたい」と話している。
正覚寺は、第二十三世の塩路善澄氏(74)から長男で第二十四世の真也氏(38)に引き継がれた。開門式のあと本堂で善澄氏から真也氏に過去帳が手渡された。真也氏は佛教大学を卒業後、京都の知恩寺で7年間修業を積み、帰郷してからは副住職を務めていた。「法然上人の教えを信じ、皆に伝えるという自信教人信をモットーに、粉骨砕身努力していきたい」と話している。