近畿地方の大学院、大学、高専などの学生を対象にデジタル技術を活用したインフラ分野の研究を募る第4回学生向けインフラDX技術コンテストで、和歌山高専環境都市工学科4年生の水口詠斗さん(横田恭平准教授指導)が最優秀賞を受賞した。
水口さんの研究内容は「事後対策型防災杖『用心棒』の開発」と題し、土地勘のない観光客や高齢者を災害発生時に避難場所まで案内するための杖を提案。杖には避難路を示すARナビ、居場所を知らせるGPSストラップ、ライト、防災用品の収納スペースなどを搭載しており、ARナビは平時は観光地のガイドとして英語や中国語への対応を目指していることも話した。
コンテストは、書類審査を通過した上位3人が7日に大阪市で開かれた「建設技術展2024」で発表。2人は大学院生だったが、水口さんは堂々とした発表で見事、最優秀に輝いた。
受賞に「初めての口頭発表ということもあり、とても緊張しましたが、思いがけず最優秀賞をいただけて本当に驚いています。とても嬉しく思っていますし、今回の経験を今後の学びや挑戦に活かしていきたいです」と話し、今後はこの「用心棒」の商品化を目指していく。