紀央館高校の学校図書館で14日まで、広島の原爆をテーマとした絵画展が開かれている。
タイトルは「被爆体験証言者と高校生との共同制作による 原爆の絵」。広島の高校生が体験者に聞き取りを行って描いた絵の複製約60点と資料を日高平和委員会が提供し、同館では入れ替えながら16点ずつ展示、絵の説明文と原爆の関連図書も併せて並べた。
被爆直後の河川敷で燃え上がる街の炎を背に焼けた服でぼうぜんと立ち尽くす人物、川に浮かぶたくさんの遺体、その間を泳ぐ人々、焼けた柱の間から被爆者を救出する場面など、当時の悲惨な状況が伝わる絵が並び、観賞した2年生の生徒らは「炎の迫力など、原爆の怖さが伝わってくるすごい絵」と話しながら見入っていた。
学校図書館司書の東祐季さんは「アニメ映画化された『この世界の片隅に』など当時の空気が伝わる作品も展示しています。昼休みなど、熱心に見てくれています」と話している。
11月は学校開放期間で、訪問した人は観賞できる。