特別国会が召集された11日、先月の衆院選で初当選を果たした新人議員らが初登院した。「票に応えたい」「責任を実感している」。異例の「少数与党」となった国会に向け、おのおのが新たな決意を胸に歩を進めた。
午前8時に国会の正門が開くと、当選証書を片手に待ち構えていた約20人が一礼して足を踏み入れた。一番乗りは、「先陣を切って国民のために頑張っていきたい」と前日の午後11時から並んでいたという阿部圭史氏=維新、比例近畿=。「託していただいた票の思いにしっかり応えていきたい」と意気込んだ。
国政政党となった日本保守党の共同代表、河村たかし氏=愛知1区=は約15年ぶりの衆院議員復帰。「総理を狙う、76歳。アゲイン」「庶民革命。まあ楽しみにしててちょうだい」と独特の言い回しを披露した。
元タレントの森下千里氏=自民、比例東北=は「(党の情勢が)厳しいのは承知している」と緊張気味。「女性がしっかり活躍できる社会を目指す」と硬い表情で語った。
裏金問題で自民党を離党し、無所属で参院からのくら替え当選を果たした世耕弘成氏=和歌山2区=は「心機一転、新しい気持ちで幅広い政策にしっかり取り組んでいきたい」と決意を述べた。