保健衛生、薬事衛生、生活衛生の各分野で多年にわたって献身的に活動し、事業の発展に貢献した人や団体をたたえる県の功労者表彰の受賞者が決まり、日高地方から4人と1団体が選ばれた。14日午後2時から和歌山市のホテルアバローム紀の国で表彰式が行われる。
県全体では41人と1団体。
日高地方の受賞者は、医事功労で三和接骨院(御坊市)の北岡武彦院長(71)=御坊市湯川町=、横畑治療院(みなべ町)の横畑稔和院長(59)=みなべ町埴田=。保健予防功労でみなべ町食生活改善推進協議会(寺谷惠子代表)。薬事功労でひだか病院(御坊市)薬剤部長の川口啓介さん(54)=印南町印南=、ミナベ化工株式会社(みなべ町)顧問の楪(ゆずり)明憲さん(62)=印南町西神ノ川=。
北岡さんは名古屋での病院勤務を経て29歳で帰郷し、三和接骨院を開業。腰など患部の痛みを施術で緩和することに努めている。「患者さんに喜ばれる施術を心がけています」と患者に寄り添った施術に尽力している。
横畑さんは鍼灸師になって38年、施術を通じて利用者の健康を守っている。全和歌山鍼灸マッサージ師会の会員として、わかやま国体では選手のケアなどボランティア活動にも努めた。「皆さんのおかげで続けてこられた」と話している。
みなべ町食生活改善推進協議会は、旧南部川村と南部町の協議会が合併して2004年に発足。地域の行事で試食会、子どもや高齢者を対象にした調理実習などを続け、町民の健康増進に努めている。
川口さんは1993年7月から国保日高総合病院(現ひだか病院)で薬剤師として勤務し、2021年4月から薬剤部長に就任。後進の育成にも力を注いでいる。「ひだか病院、県病院薬剤師会の皆様に感謝いたします。今後も時代の流れに沿うように自己研鑽していきたい」と話している。
楪さんは1981年ミナベ化工に入社し、2011年に創設された医薬品開発部門の製造管理責任者を任され、取締役を経て昨年から顧問。製薬業界の発展に貢献している。「製薬協会や県薬務課の情報提供、指導のおかげです」と感謝している。