公益財団法人日本漢字能力検定協会は今年も恒例の「今年の漢字」の募集をスタートした。ちなみに昨年は「税」。増税についての議論が行われたことなどが理由とのことで、議論だけで選ばれるくらいなので、国民の税への意識の敏感さが伺えた。

 ことしはどんな1年だっただろうか。▽石川で震度7▽日航機、羽田空港で海保機と衝突炎上▽トヨタなど5社で認証不正▽新紙幣の流通開始▽トランプ氏が銃撃され負傷▽パリオリンピックで日本が金メダル20個獲得▽自民新総裁に石破氏▽日本被団協にノーベル平和賞▽大谷の50本塁打―50盗塁達成▽大谷と山本のドジャースが4年ぶりワールドシリーズ制覇▽令和の米騒動▽裏金問題▽南海トラフ地震臨時情報▽マイナス金利政策を解除▽衆議院選挙で与党が過半数を割り込む▽ドナルド・トランプ大統領が当選――。

 さまざまな出来事の中から今年の漢字を予想してみるが、実は過去の法則からオリンピックの年には「金」が選ばれることが多い。21年の東京五輪、16年のリオ五輪、12年のロンドン五輪と、特別金メダルが多い年でなくとも「金」が選ばれてきた。今年はさらに新紙幣の登場、裏金問題、マイナス金利政策の解除とお金に関する出来事もあり、また「金」が選ばれる年には恒例だが、大谷の「50―50」など「金」字塔が打ち立てられたという理由付けもされやすい。16年に「金」が選ばれた際はトランプ氏から連想される「金」髪も理由にあり、今年も当てはまるだろう。

 これからも多くの出来事があるだろうから、100%とは言えないが、例年的中率が低い筆者も今年は結構自信がある。受付は12月9日までで、発表は12日。(城)