団体で準優勝という成績を収めた拓殖大のメンバー(前列左が井ノ上選手)

 大学相撲の日本一を決める第102回全国学生相撲選手権大会(インカレ)が2、3日、東京の両国国技館で開かれ、御坊市出身の井ノ上豪志選手(3年・野口小、箕島中、箕島高)がレギュラーの拓殖大が団体戦で準優勝した。井ノ上選手は副将や大将として全試合に出場し、チームの躍進に大きく貢献した。

 団体戦(5人制)は拓殖大などAクラス(過去の大会の成績で決まる)12校とBクラス上位4校の16校が出場。予選は1チーム3試合行い、上位8チームで決勝トーナメントを行った。


 拓殖大は予選で東京農大に3―2、明治大に5―0、法政大に4―1で勝利し、3勝12点で2位通過。決勝トーナメントは1回戦で法政を5―0、準決勝は金沢学院大を3―2で下すと、決勝は日体大と対戦。2―2で大将戦までもつれる接戦となったが、2―3で惜しくも敗れた。

 身長168㌢、体重104㌔の井ノ上選手は決勝トーナメント1回戦で大将を務めた以外は副将で出場した。予選は1回戦で黒星を喫したが、2戦目は寄り切り、3戦目は突き出しで勝利。決勝トーナメントは1回戦で突き出し、準決勝は得意の下手投げで白星を挙げ、決勝は上手投げで敗れたが、大学で最も大きい大会で準優勝に導く活躍だった。

 井ノ上選手は「団体メンバーのうち4人が箕島高校出身で、中学、高校時代からともに頑張ってきた仲間と、インカレという大きな舞台で準優勝できたことがよかった。ただ、最後に勝ちきれなかったのは悔しい。この結果に満足することなく、来年もさらにいい結果を残せるように頑張ります」と一層の精進を誓った。

 個人戦は2回戦敗退だった。