全日本バレーボール高校選手権大会、通称「春高バレー」の和歌山大会男女決勝戦が3日、和歌山市の県立体育館で行われ、男女とも開智が大接戦を制して優勝を飾った。男子に堺目啓治(3年、上南部中出身)、女子には内田莉咲(3年、印南中出身)、庄司妃華(1年、南部中出身)の地元3選手がメンバー入りして優勝に貢献し、全国大会出場切符(来年1月5日から東京体育館)を手にした。
男子は和歌山北と対戦。第1セットを26―24でものにすると、第2セットは23―25で奪われた。2―1で迎えた第4セット、デュースにもつれる大接戦は何度もセットポイントを奪われながらも31―29で粘り勝ちし、3―1で30年連続30回目の全国出場権を死守した。堺目選手はエースとしてフル出場し、高い決定率で次々と得点。第3セットは14―14の場面からスパイクとサーブで5連続得点を奪うなど優勝に導く大活躍だった。「相手が強くもつれる試合になったが、チームを引っ張れてよかった。全国ではベスト4以上を目標に、応援してくれた人たちに恩返ししたい」とこぶしを握った。
女子も予想通りの接戦となり、開智が3―2、フルセットの死闘を制した。内田選手はミドルブロッカーとしてフル出場。速攻、ブロード、オープンと多彩なスパイクを相手コートにたたき込み、高い決定率でチームを救った。「ラリーの中でも攻撃を決めることができた。第5セットでサーブミスしたので、自己採点は98点。全国では日本一を目指したい」と笑顔いっぱい。庄司選手は決勝こそ出場機会はなかったが、準決勝の日高戦を含めて3試合でコートに立ち、レフトスパイカーとして勝利に貢献した。「優勝できてうれしいが、決勝に出場できず悔しさもある。レギュラーを奪い返し、全国ではスタメン出場したい」と闘志を燃やした。