5日の世界津波の日を前に印南町で4日、地震・津波防災訓練が行われ、避難所運営などを実践した。
午前7時22分、大津波警報を知らせる訓練放送を合図に町民それぞれが1次避難場所へ避難。町内全域で1988人が参加した。
体育センターでは避難所運営体験が行われ、授業を通して知識と技術を学んできた印南中学校の生徒らが講師となって、避難所の受け付けから段ボールベッドやパーテーションの設営など居住空間づくり、簡易トイレの使い方、避難所でのレクリエーションを指導しながら実演。自主防災組織のメンバーらも大勢参加し、知識を深めていた。段ボールベッドを組み立てた印南中1年の田端一葵君は「簡単にできて、ベッドも思ったより安定していた」と話していた。屋外では消防、警察、自衛隊の車両展示、災害食の試食、ドローン操作体験などもあった。
印南中3年生24人は先月23、24日、防災学習として体育センターで宿泊を伴う避難所運営訓練を実践し、夜には保護者も参加して飯ごうを使った炊き出しなどを行った。