みなべ町の山本秀平町長は、30日の町議会臨時議会で、任期中の間、自身の給与を2割削減する条例案を提出し、賛成多数で可決された。

 条例の内容は、山本町長が任期中の2024年11月1日から28年9月28日までの間、町長の給与を2割削減する。また、9・10月分はすでに支給しているため、11月分の給与に関しては約4割を削減する。期末手当の額の算定は従来の規定月額から算定する。

 従来の規定では、町長の給与は月額72万円。条例の適用によって、山本町長の任期中は月額57万6000円となる。

 町長給与の2割削減は、9月に行われた選挙戦で自身の公約に掲げていた。提案理由で山本町長は「まちの未来に対する危機感がある中で、自分から覚悟を決める必要がある。カットした分の給与は未来の子どもたちの教育などに投資したい。自分の姿勢として表したものにすぎず、職員や議員には同じ考えを求めることはない」と説明した。