タヌキをモチーフとしたキャラクター 「みやぽん」

 日高川町の美山小学校(高垣利加校長)で実施している野菜販売などに活用するイメージキャラクター3種類が完成した。いずれもタヌキをモチーフにしたデザイン。御坊市湯川町富安のイラストレーター中川貴雄さん(45)が制作し、名前は「みやぽん」と名づけられた。

 同校は今年4月に寒川第一、笠松、川原河の3小学校が統合して誕生。新しい学校でも笠松小で行っていた野菜づくりを継続、子どもたちが校内の畑でキュウリやサツマイモ、オクラ、トマトなどを栽培し、地域の産品所や商店を通じて「まごころ野菜」として販売(収益は児童の活動に活用)している。

 今回のキャラは野菜を販売する際、パッケージに張るシールのデザインに活用しようと、4月に中川さんに制作依頼。子どもたちが持っている美山小のイメージ、地域の代表的な場所などを中川さんに伝え、キャラクターの色合いや構図に生かしてもらった。完成したキャラクターは野菜を手に持ったかわいいタヌキ。他に「考えているタヌキ」や「喜んでいるタヌキ」も制作した。

 高垣校長は「野菜販売のほかにも学校生活や授業で活用し、子どもたちの学習意欲の向上につなげていきたい」、中川さんは「子どもたちの学校活動に少しでも役立てればと思います」と話している。

 28日には中川さんが同校を訪れ、スライドを使ってキャラクターをお披露目、制作の経緯なども紹介された。