プロ野球ドラフト会議が24日開かれ、日高川町山野出身の青山学院大4年、西川史礁外野手(21)が千葉ロッテとオリックスから1位指名を受け、抽選の結果、千葉ロッテが交渉権を獲得した。山野からは1988年に西武からドラフト3位指名を受けた垣内哲也さん以来2人目で、幼い頃からの夢だったプロの世界へ第一歩を踏み出した。
西川選手は右投げ右打ち、山野小1年のときに川辺ウィンスターズで野球を始め、丹生中では和歌山日高ボーイズ(日高マリナーズ)に所属。龍谷大平安では2年生のセンバツで8強入り。青学では3年春、4年春に東都リーグの最高殊勲賞(MVP)を獲得した。
今年3月にはプロ主体の侍ジャパン欧州代表戦メンバーに招集され、2試合でチーム最多の3安打を記録。7月に開催された国際大会のプラハベースボールウィーク(チェコ)とハーレムベースボールウィーク(オランダ)でも日本大学代表メンバーとして優勝に貢献した。長打力と積極的な打撃が魅力のスラッガー。
ドラフトの抽選で交渉権を引き当てた玉塚元一オーナー代行は、「ロッテを代表するような打撃の強いすばらしい野手に成長してくれたらうれしい。ロッテの熱いファンとチームのみんなが待っているのでぜひよろしくお願いします」と喜びいっぱい。
西川選手は渋谷区の大学キャンパスでドラフトの様子を見守り、ロッテに決まると笑顔を見せた。ロッテの印象については「ファンが熱狂的で応援も大好き。高く評価していただいて光栄です。1年目から戦力になれるように頑張りたい」と意気込みを示し、「バッティングと守備に自信があるので、プロで発揮していきたい。誰もが知っているような日本の4番と言われるような打者になりたい」と活躍を誓った。
同じ和歌山県(有田川町)出身の吉井理人監督は「(西川選手は)スカウトがじっくりと見て一番の選手。今のマリーンズに必要だし、チームカラーにも合っている」と評価した。